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RECEPTION & FLOW

営業中の商業施設で、周遊イベントの受付と待機場所をどう決めるか

周遊イベントの参加者が立ち止まるのは、受付・説明・出発の地点と、体験中に手がかりを読む場所です。ここが店舗の入口やエスカレーターの前と重なると、買い物に来た方の通行を妨げます。

そのため、候補区画が決まったら、受付から体験終了までの流れに沿って「どこで、何人が、何分止まるか」を一つずつ確かめます。このページでは、施設の販促・運営をご担当の方に向けて、通常営業と両立させるために事前に決めることを整理します。

FLOW

受付から体験終了までの流れ

  1. 受付予約の確認と、キットや冊子の受け渡し。予約時刻の少し前から人が集まり始めます。
  2. 説明遊び方と注意事項(立ち入らない場所、店舗での振る舞い、終了の時刻)を伝えます。数分間、同じ場所に組が留まります。
  3. 出発決めた間隔で組ごとに送り出します。出発口の前で次の組が待つ形になります。
  4. 周遊館内の手がかりを巡ります。掲示を読む、キャストと話す、謎を解くなど、立ち止まる場面がスポットごとにあります。
  5. 終了答え合わせや終了の案内を行います。受付と同じ場所にするか、別の場所にするかを決めます。

STOPS

人が止まる場所

地点止まる理由配置で気をつけること
受付の列予約時刻より早く来た組、受付に時間がかかる組列を区画の内側に作る。区画の外に伸びそうなら、受付開始の時刻を分けて案内する
説明の場所説明を聞く数分間受付の列と重ねない。通路に向かって話さない向きにする
出発口出発時刻を待つ組店舗の入口や、エスカレーター・エレベーターの乗り口の正面に置かない
体験中のスポット手がかりを読む、相談する、キャストと話す通路の幅が狭い場所、店舗の売場の前、混雑する時間帯の乗り口付近を避ける
終了の場所答え合わせ、写真撮影受付の列と出会わない位置にするか、時間帯をずらす

DIAGRAM

受付区画と通路の模式図

考え方を示すための説明用の図です。実在する施設の図面ではありません。

受付区画と一般来館者の通路の関係(説明用の模式図)上側に店舗の入口とエスカレーター、その下に一般来館者の通路、下側にイベント区画がある。待機列は区画の内側の壁に沿って作り、受付・説明のあと、店舗入口やエスカレーターの正面を避けた出入口から通路へ出発する。店舗入口エスカレーター一般来館者の通路出入口イベント区画待機列受付説明スペース① 列は区画の内側の  壁に沿って作る② 受付と説明は  場所を分ける③ 出入口は店舗入口・  乗り口の正面を避ける
説明用の模式図。実際の配置は、候補区画の寸法、柱や防火設備の位置、施設の規則にあわせて決めます。

INTERVAL

出発間隔と、館内に同時にいる人数

館内に同時にいる組の数は、おおよそ「体験時間 ÷ 出発間隔」で見当をつけられます。たとえば体験時間70分、10分ごとに1組4名が出発する場合、館内には最大で7組・28名ほどが同時にいる計算です。

これは仮の条件で置いた計算で、受入人数の上限を決める式ではありません。実際には、組によってスポットでの滞在時間がばらつき、特定の場所に組が重なります。テストでは、最も混みやすい地点に何組が同時にいるかを確かめ、出発間隔や順路を調整します。

避難経路や、区画・フロアに入れる人数は、この計算だけでは決められません。施設の防災計画と管理者の判断に従い、施設側の担当者と一緒に確認します。

DELAY

遅刻と進行の遅れ

  • 遅刻した組:出発枠に間に合わなかった場合に、後の枠に回すのか、体験時間を短くして出発するのかを決めます。対応は予約時の案内に書いておきます。
  • 受付の締め切り:出発時刻の何分前に受付を締めるかを決め、受付担当者が迷わないようにします。
  • 体験中の遅れ:前の組に追いついて同じスポットに重なりそうなときは、出発を少し遅らせる、ヒントを早めに出すなどで間隔を戻します。
  • 終了時刻を過ぎた組:閉店時刻や区画の利用時間がある場合は、何時になったら終了の案内をするかを決めておきます。

STORAGE

配布物と備品の保管

  • 保管場所:キット・冊子の在庫、受付の備品、スタッフの荷物を置く場所。来館者の手が届かず、鍵をかけられるバックヤードがあるかを確認します。
  • 補充の動線:会期中にキットを補充するとき、売場を通らずに運べる経路と時間帯。
  • 館内の掲示物:開館前・閉館後に設置や点検ができるか。破損や持ち去りがあったときの連絡先。
  • 落とし物・忘れ物:施設の窓口に届いた物と、イベントの配布物を誰が仕分けるか。

ROLES

施設側と制作側の分担

一般的な分担の例です。案件ごとに、運営の範囲と施設側にお願いする作業を事前に取り決めます。

事前に決めること施設側制作側
使える区画と時間帯候補区画、利用できる時間、設営・撤去の時間帯を提示区画に合わせて受付・説明・出発の配置案を作る
順路とスポット立ち入れない場所、混雑する時間帯、テナントの意向を共有順路とスポットを設計し、実地で確認する
避難経路・防災防災上の規則、ふさいではいけない場所を共有し、最終判断をする規則に沿って配置案を修正する
受付・案内の担当(運営を施設が行う場合)受付スタッフの配置(運営込みの場合)受付・説明・出発の案内
問い合わせ館内の窓口で受けた質問の引き継ぎ先参加者向けの問い合わせ窓口
テナントとの連絡協力店舗への依頼と窓口店舗にお願いする内容を資料にまとめる
保管・補充バックヤードの提供在庫の管理と補充

有人運営と省人運営で施設スタッフの負担がどう変わるかは、施設活用イベントの制作サービスで比べています。

RECORD

渋谷サクラステージで公開している記録

2026年9月19日〜10月4日に開催した「ウワサバナシ調査委員会」(企画・制作・運営:株式会社ex Labs)の制作事例に書いている範囲です。

  • 使った場所:施設の共有区画と館内の複数スポット、協力テナント(404 Not Found・TSUTAYA)の店内。テナント区画は改装せず、既存の館内導線を使いました。
  • 営業との両立:スタート時間を分散させ、複数のルートを用意して、買い物客の動線と重ならないようにしました。順路は、エレベーターや混雑する時間帯と干渉しないように組んでいます。

制作事例の詳細(体験設計の工夫)→

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