KPI & MEASUREMENT

体験型イベントの効果測定・KPI
集客・回遊・売上をどう測るか

体験型イベントの効果測定とは、イベントの目的(集客・回遊・売上・話題化・研修効果)に対して、実施前に決めた指標(KPI)を現場のデータで確認することです。「盛り上がった」という感想ではなく、来場数・立ち寄り数・売上・投稿数などの数字で振り返るために行います。

この記事では、KPIの5分類と主な指標、目的別の決め方、現場で取れる測定方法、費用対効果の計算例(仮の数字)、レベニューシェア型の指標を、体験型イベントの企画・制作会社である株式会社ex Labsが整理します。

公開日:2026年9月12日

この記事の要点

  • 体験型イベントの効果測定とは、実施前に決めた指標(KPI)を現場のデータで確認することで、測定は体験の設計に組み込んでおきます。
  • 指標は集客・回遊・売上・認知・満足の5分類から、目的に対応する主要指標を1つ、補助指標を2〜3個選びます。
  • 受付データ・チェックポイント通過・特典の回収・終了時アンケート・店舗ヒアリングで、来場者の行動を数字にできます。
  • 株式会社ex Labsの公開実績では、新規宿泊予約20件以上、広告費0円でチケット約1,000枚、全公演完売、日経掲載などを指標として示しています。

DEFINITION

体験型イベントの効果測定とは

効果測定の要点は、「測る指標を実施前に決め、体験の設計に測定を組み込む」ことです。終わってから数字を集めようとしても、受付数以外はほとんど残りません。逆に、受付・チェックポイント・特典の利用を体験の中に置いておけば、来場者の行動が自動的に記録されます。

体験型イベントの基本は体験型イベントとは、体験型マーケティングの考え方は体験型マーケティングとはをご覧ください。

5 CATEGORIES

KPIの5分類と主な指標

分類主な指標取り方
集客来場者数、チケット販売数、予約数、新規客の割合受付・チケットシステム・予約データ
回遊・滞在立ち寄り店舗数、チェックポイント通過率、滞在時間、完了率通過確認(スタンプ・QR・スタッフ確認)、受付〜終了の時刻
売上チケット収入、特典(クーポン)利用数、対象店舗の売上増、宿泊予約数決済データ、クーポン回収、店舗ヒアリング
認知・共有SNS投稿数、ハッシュタグ数、メディア掲載、検索数SNS検索、掲載記録
満足・継続アンケート評価、再来店・リピート率、次回参加意向終了時アンケート、会期後の来店データ

すべてを測る必要はありません。目的に対応する分類から主要指標を1つ、補助指標を2〜3個選びます。

PRIMARY KPI

目的別に主要指標を1つ決める

  • 商業施設の回遊を増やしたい:立ち寄り店舗数(1人あたり)、補助に滞在時間・特典利用数
  • 新規客を増やしたい:新規客の割合(アンケートまたは会員登録)、補助に来場者数
  • 売上を上げたい:特典利用数と対象店舗の売上増、補助にチケット収入
  • 話題にしたい:SNS投稿数とメディア掲載、補助に来場者数
  • 宿泊・予約を増やしたい:イベント連動プランの予約数、補助に連泊率
  • 研修・チームビルディング:参加者アンケートの評価、補助に振り返りでの発言数

主要指標を1つにする理由は、企画の判断がぶれないようにするためです。「回遊が主要指標」と決まっていれば、告知より動線設計に予算を寄せる判断ができます。

METHODS

測定方法:現場で取れるデータ

  • 受付データ:受付数、時間帯別の来場、グループ人数
  • 通過確認:チェックポイントごとの通過数(QRコード、スタンプ、スタッフの確認)。周遊型では「奥の店舗まで行った割合」が分かります
  • 特典の回収:体験中に配布したクーポンの利用数。店舗への効果を数字で示せます
  • 終了時アンケート:満足度、来場のきっかけ、新規か既存か、再来店意向。回答率を上げるには特典と組み合わせます
  • 店舗ヒアリング:会期中の売上・客数の変化、スタッフの負担
  • SNSと掲載:ハッシュタグの投稿数、メディア掲載の記録

スマートフォンを使う体験では、進行のためのタップがそのまま通過記録になるため、測定の手間が減ります。

ROI EXAMPLE

費用対効果の計算例(仮の数字)

以下は説明用の仮の数字で、実際の費用や成果を示すものではありません。

  • 総費用:制作費150万円+運営費50万円+告知費20万円=220万円
  • 来場者:会期3週間で3,000名(1日あたり約140名)
  • 回遊:1人あたり平均3.2店舗に立ち寄り、クーポン利用1,800枚
  • 売上:チケット収入(1,500円×3,000名=450万円)+クーポン経由の店舗売上

この場合、1来場者あたりの費用は約730円、クーポン1枚あたりの費用は約1,220円と計算できます。チケット収入がある場合は、総費用から差し引いた実質負担で計算します。数字の前提(会期・単価・受付枠)を企画書に書いておくと、終了後に同じ式で比較できます。

制作費の目安は体験型イベントの費用相場を、企画書での書き方は体験型イベントの企画書の作り方をご覧ください。

CASES

公開実績で測っている指標(株式会社ex Labs)

  • 宿泊施設向けオリジナルマダミス:新規宿泊予約20件以上(告知はXのみ)。指標は「イベント連動の宿泊予約数」
  • 自社主催「ヌル・アーデン展」:広告費0円(告知はXのみ)でチケット約1,000枚(4,000円)を販売。指標は「チケット販売数と告知費」
  • 下北沢の周遊型アートイマーシブ:2026年7月7日〜8月31日の会期で全公演完売。指標は「販売率と会期中の推移」
  • 渋谷サクラステージ「ウワサバナシ調査委員会」:施設一体型イベントとして日本経済新聞に掲載。指標は「メディア掲載」

事例ごとに、集計期間・経路・対象範囲が異なります。詳細は制作事例一覧をご覧ください。

REVENUE SHARE

レベニューシェア型の指標

チケット収益から制作費を回収するレベニューシェア型では、「販売率(受付枠に対する販売数)」「1日あたりの販売数の推移」「原価回収の時点」が主要指標になります。会期の前半で回収の見込みが立たない場合に、告知や受付枠を調整する判断材料になるためです。

施設側は、これに加えて「体験者の店舗立ち寄り数」「特典利用数」を見ると、分配される収益以外の効果を把握できます。仕組みはレベニューシェアの解説をご覧ください。

レベニューシェア型の適用条件と施設側の準備は施設活用イベント制作サービスにまとめています。

FAQ

よくある質問

来場者数以外に、最低限これだけは測るべき指標はありますか?

「新規か既存か」と「立ち寄り店舗数(または特典利用数)」の2つです。来場者数だけでは、既存客が集まっただけなのか、店舗に効果があったのかが分かりません。

アンケートの回答率を上げるには?

体験の終了時に、特典(次回割引・限定画像など)と引き換えに回答してもらう形が有効です。設問は5問以内にし、スマートフォンで1分以内に答えられるようにします。

効果測定を制作会社に依頼できますか?

できます。株式会社ex Labsでは、受付・通過確認・特典・アンケートを体験の設計に組み込み、会期後に指標を集計してお渡しします。指標は企画段階で一緒に決めます。

効果が出なかった場合はどう判断しますか?

主要指標が未達でも、補助指標(回遊・満足度・投稿数)で「どこまで機能したか」を分けて見ます。告知不足なら来場数が、動線の問題なら回遊が、内容の問題なら満足度が下がるため、次回の改善点を特定できます。

株式会社ex Labsは、謎解き・マダミス・イマーシブ・頭脳戦の4ジャンルを企画・制作する体験型イベントの制作会社です。対応範囲・参考価格・納期はサービス一覧でご確認ください。

効果測定を含めて制作を相談する

効果測定を含めて制作を相談する(無料)

予算・企画内容が未定の段階でもご相談いただけます。目的と場所を伺ったうえで、形式・費用・スケジュールをご提案します。

関連ページ:体験型イベントとは体験型マーケティングとは体験型イベントの企画書の作り方体験型イベントの費用相場施設イベントのレベニューシェアとは制作事例一覧体験型イベント用語集

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