EXPERIENTIAL MARKETING

体験型マーケティングとは
事例・効果・イベントでの進め方

体験型マーケティングとは、商品や施設を「説明して伝える」のではなく、来場者が実際に体験することで理解・記憶・共有を生む販促手法です。英語では experiential marketing(エクスペリエンシャル・マーケティング)と言い、日本では体験型プロモーション、体験型イベントとも呼ばれます。

この記事では、広告・販促との違い、効果の測り方、イマーシブ・周遊型・マダミスなど手法の選び方と、費用・期間の目安を、体験型イベントの企画・制作会社である株式会社ex Labsが整理します。

公開日:2026年9月12日

この記事の要点

  • 体験型マーケティングとは、来場者が実際に体験することで商品・ブランド・施設への理解・記憶・共有を生む手法で、英語では experiential marketing と言います。
  • 広告は「広く知らせる」、体験型は「深く理解させ、行動と口コミを作る」ことが得意で、実務では両方を組み合わせます。
  • 効果は来場・行動・共有・売上の4段階で測り、指標は企画前に決めて体験の設計に組み込みます。
  • 費用は既存導入で数十万円台〜、オリジナル制作で100万円前後〜、周遊型で数百万円規模。期間は2〜4週間〜1〜3ヶ月が目安です。

DEFINITION

体験型マーケティングとは(定義・英語)

体験型マーケティングは、来場者に「見る・聞く」ではなく「参加する・行動する」機会を用意し、その体験を通じて商品・ブランド・施設への理解と好意を作る手法です。ポップアップストアでの試用、施設を舞台にした物語体験、街を歩いて巡るイベントなどが含まれます。

英語の experiential marketing は「経験に基づくマーケティング」という意味で、engagement marketing(関与を生むマーケティング)と近い文脈で使われます。日本語の「体験型販促」「体験型プロモーション」はほぼ同じ意味です。

広告事業者の解説でも、体験型マーケティングは「ポップアップストアやイベントなどの体験を通じてブランドが顧客とつながり、記憶に残る瞬間を作る手法」と定義されています(Amazon Ads の解説)。

ポイントは、体験そのものが記憶とSNS投稿の材料になることです。広告は「知ってもらう」ことが得意ですが、体験型は「自分で確かめた」「人に話したい」という状態を作ります。

VS ADVERTISING

広告・販促との違い

比較軸広告(テレビ・Web・交通)体験型マーケティング
来場者の立場受け手(見る・聞く)参加者(行動する・選ぶ)
得意なこと短期間で広く知らせる理解・記憶・口コミを深く作る
効果の出方露出量に比例参加者1人あたりの影響が大きい
測りやすい指標表示回数・クリック来場数・滞在時間・回遊・投稿数・売上
費用の構造出稿量で増減企画・制作費+運営費(会期で変動)

どちらが優れているかではなく、目的が違います。新商品の認知を短期間で広げたいなら広告が、施設の回遊や滞在時間、リピートや「話題になること」を狙うなら体験型が向いています。実務では、体験型イベントを軸にして、告知に広告やSNSを組み合わせる形が一般的です。

EFFECT

効果と測り方

体験型マーケティングの効果は「来場」「行動」「共有」「売上」の4段階で測ると整理しやすくなります。

  • 来場:参加者数、チケット販売数、予約数
  • 行動:滞在時間、館内の回遊(立ち寄った店舗・フロア数)、体験の完了率
  • 共有:SNS投稿数、ハッシュタグの使用数、口コミ
  • 売上:チケット収入、体験中に配布したクーポンの利用数、対象店舗の売上

指標は企画の前に決めます。たとえば商業施設なら「体験中に3店舗以上に立ち寄る導線を作り、クーポン利用で来店を確認する」のように、体験の設計そのものに測定を組み込むと、終了後に数字が残ります。詳しくは体験型イベントの効果測定・KPIで解説しています。

METHODS

手法の種類と選び方

手法向いている目的特徴
ポップアップ・試用イベント商品の理解、試してもらう短期間・小規模で実施しやすい
イマーシブ(没入型)イベントブランドの世界観を体験させる、話題化来場者が物語の当事者になる。施設一体型・街歩き型・1空間型
周遊型・回遊イベント施設や街の回遊、滞在時間の延長複数の店舗・フロアを巡る理由を作る
マーダーミステリー(マダミス)店舗・宿泊施設の滞在価値、リピート登場人物として推理する。飲食・宿泊と相性が良い
頭脳戦・心理戦ゲーム参加者同士の交流、動画・配信企画読み合いを「見せる・体験させる」
謎解きイベント幅広い年齢層の集客、社内研修ルールが分かりやすく、参加の敷居が低い

選ぶときは「場所の制約」「予算」「回遊させたいか」「運営負担」の4つで考えます。1空間で完結させたいならマダミスや1空間型イマーシブ、施設全体や街を使いたいなら周遊型、話題化を優先するならイマーシブが候補になります。形式の違いはマダミス・謎解き・イマーシブ・頭脳戦の違いを参考にしてください。

CASES

事例:株式会社ex Labsの体験型イベント

  • 渋谷サクラステージ「ウワサバナシ調査委員会」:東急不動産株式会社様・404 Not Found様・TSUTAYA様のご協力のもと、商業施設全体を周遊する都市伝説イマーシブ体験を企画・制作。施設一体型イベントとして日本経済新聞に掲載されました。
  • 閉店後の紀伊國屋書店(博報堂様との取り組み):営業時間外の書店を舞台にした一夜限りの物語体験「月明かりの書店と呪われた原稿」を制作。「普段入れない時間の施設に入れる」ことを体験価値にしました。
  • 宿泊施設向けオリジナルマダミス:滞在中に遊ぶ作品を制作し、新規宿泊予約20件以上(告知はXのみ)につながりました。
  • カラオケ館様「恣験」:店舗を巡りながら試験に挑戦する周遊型の頭脳戦コンテンツで、既存店舗の新しい来店動機を作りました。
  • 自社主催「ヌル・アーデン展」:広告費0円(告知はXのみ)でチケット約1,000枚(4,000円)を販売。集客の設計を自社公演で検証しています。

事例の詳細は制作事例一覧をご覧ください。

COST & TIME

費用と期間の目安

株式会社ex Labsにご依頼いただく場合の目安は、既存コンテンツの導入で数十万円台〜、施設や商品に合わせたオリジナル制作で100万円前後〜、施設全体・街全体の周遊型で数百万円規模です。準備期間は既存導入で2〜4週間、オリジナル制作で最短1ヶ月・標準1〜3ヶ月が目安です。

有料チケット型のイベントでは、チケット収益から回収するレベニューシェア(初期費用0円)で実施できる場合があります。内訳と条件は体験型イベントの費用相場レベニューシェアの解説をご確認ください。

商業施設・店舗を舞台にする場合の条件は施設活用イベント制作サービス、物語体験を軸にする場合はイマーシブ制作サービスをご覧ください。

STEPS

進め方:企画から運営まで

  1. 目的と主要指標を1つ決める(来場・回遊・売上・話題化のどれか)
  2. 場所の制約を整理する(使える区画・時間帯・人数・営業への影響)
  3. 手法を選ぶ(1空間型/周遊型/宿泊連動など)
  4. 既存コンテンツの導入かオリジナル制作かを決める
  5. 制作会社と企画・制作・テストプレイを進める
  6. 告知(SNS・館内掲示・プレスリリース)と受付方法を決める
  7. 実施し、決めておいた指標で振り返る

企画書の書き方は体験型イベントの企画書の作り方、制作会社の選び方は体験型イベントの制作会社の選び方にまとめています。

FAQ

よくある質問

体験型マーケティングはBtoB企業でも使えますか?

使えます。展示会ブースでの体験企画、採用イベント、社内向けのチームビルディングなど、来場者に「行動してもらう」設計はBtoBでも同じです。株式会社ex Labsでは謎解きを使った研修や採用イベントも制作しています。

小さな店舗でも実施できますか?

1空間で完結するマダミスやイマーシブ公演は、バーや飲食店の一室でも実施できます。六本木の会員制バーでは、マジック×イマーシブ公演を1空間完結型で企画・制作しました。

効果が出るまでの期間はどのくらいですか?

来場数や回遊は会期中に、SNSの投稿や口コミは会期直後に、リピートや予約への影響は会期後1〜3ヶ月で確認する形が一般的です。会期は2週間〜1ヶ月以上にすると「何度も来る理由」を作りやすくなります。

体験型マーケティングの実績はありますか?

株式会社ex Labsは、渋谷サクラステージのイマーシブイベント(日本経済新聞掲載)、閉店後の紀伊國屋書店での一夜限りの公演(博報堂様との取り組み)、宿泊施設向けマダミス(新規宿泊予約20件以上)などを制作しています。

株式会社ex Labsは、謎解き・マダミス・イマーシブ・頭脳戦の4ジャンルを企画・制作する体験型イベントの制作会社です。対応範囲・参考価格・納期はサービス一覧でご確認ください。

体験型イベントの制作を相談する

体験型イベントの制作を相談する(無料)

予算・企画内容が未定の段階でもご相談いただけます。目的と場所を伺ったうえで、形式・費用・スケジュールをご提案します。

関連ページ:体験型イベントとは体験型イベントの企画アイデア体験型イベントの効果測定・KPI体験型イベントの企画書の作り方体験型イベントの費用相場制作事例一覧体験型イベント用語集

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